思考訓練
自分は大学の時にゼミに入ってたんですが、そのゼミのテーマとはちょっと違うところでサブゼミっていうのをやってました。それは時事ネタなどを毎回とりあげて、そのテーマについてディベートをする、という内容です。
これはその後の自分の中で、とても大きい影響を与えることになったと思います。まず、様々な問題について頭の中で考えて、それについての自分の意見、スタンスをまとめること、そして、自分の意見を人の前で臆することなく話すこと、さらに、ディベートを通じて他の人の意見を聞く事で、また自分の意見やスタンスを調整する、という流れを自然とできるようになったのは、この訓練のおかげです。
こういう訓練って、普通の日本の義務教育の中で、自分は受けなかったタイプの訓練だったのですが、最近の人たちはどうなんでしょう。少しは変わっていたりするんでしょうか。
とにかく、自分がこの訓練の中で身に付けた感覚は、以下の2つです。
(1)誰か正しい、間違いということではなく、その問題に対する様々な見方、考え方を知ることで、自分の考えがさらに深化する。
(2)そして自分の意見は、人の話を聞いた上で深化すると、変わることもある。それは当然のことであって、恥ずかしいことなどもちろんないし、そもそも新しい自分の意見が正しいとも限らない。
だいたい、一市民が知ることができる情報なんてものは限られているので、情報量が変化していけば見方なんて変わってくるに決まってるんです。それはその時点である情報をどう探すかということもあれば、時間がたつにつれ新しい情報が出てきたりもするので、絶対なんてものはあるはずがない、ということです。
そういう訓練、子供の頃からしてたら、もっといい政治家が出て来そうだなぁと。