こんな風に思ってるの、自分だけ??

オッサンの独り言。よしなしごと。

経験は邪魔をする

最近何人かの人と同じような話をしました。ちょうど同じくらいの世代の人にはたぶん共感してもらえるんじゃないかと思ったのでシェアしてみます。

 
一緒に仕事をする人たち、特に若い人たちに多いのですが、どうも彼らの言うことに賛成できないというか、めんどくさいと感じることが多くなってきています。
 
若い人に対しての批判って、頭でっかちで理論ばっかりふりかざすとか、なにもできないのに口ばっかりとか、そういうのが多いと思うんですが、そんな感じはしないんです。とても優秀な人たちが多いし、鋭いこと言うし、アイデアも豊富で、すごいなーと思うことのほうが多いくらい。
 
でも、このめんどくさいと感じるのはなぜなのか。
 
それは、間違いなく、経験です。自分の経験と照らし合わせて、こういう問題が起こったときには、こういう解決方法が一番うまくいくという解答があるので、他の余計なことは考えずに直接解決に向かえる、ということです。他の人たちが、こういう方法も、ああいう方法も、といろいろアイデアを出していても、それはうまくいかない、こういう問題がある、というのを経験しているからです。
 
もちろん経験が邪魔をすることも多々あります。世界の環境は日々変わっていて、自分なりの解答が今現在も有効ではない場合も多いでしょう。でも、脳というのはやっぱり強力で、成功体験を繰り返したい、あるいは、失敗体験を避けて通りたい、という気持ちが出てくるのは仕方ないと思います。
 
若者から見たら、おっさんは頭が固いと思われるだろうな、と分かっているので、特に反論もせず黙々と仕事を続けるのが自分のスタイルになっているといっていいでしょう(笑)。
 
だから、ミーティングなどであまり発言もせず、何やってるかよく分からないおっさんが会社にいたとしても、それは能力がないのではなく(まあ、そういう人もいると思いますけど)、皆さんに嫌われないように静かに仕事を遂行している人なのだ、と思ってほしいです。