真面目に生きるとは

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の卒業式で行った有名な講演に、「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」という一説が出て来ます。

自己啓発系の皆さん（笑）のサイトでは、よくこの考え方が取り上げられます。

毎日できたらほんとにすごいことだし、たぶん世界を変えたいという崇高な理念を持った人は本当に毎日やっているんでしょうが、一般人にとってはこんなつらいことない。

毎日上司にガミガミ言われて、つまんない仕事して、こんなことしたいわけないじゃないか！となる人のほうが多いはず。

だったら会社を辞めて、新しいこと始めようよ！新しい一歩を踏み出そうよ！というのが自己啓発系の考え方。

でも自分は、そんな日もあるんじゃね？って思います。100人が100人自己啓発系に感化されちゃったら、たぶん明日から社会は回らなくなります。

だから、するな、ということではなく、おそらく100人の中の一人が、変わって、少しずつ社会が変わっていくんです。進化って、確率なんですよね。全員が変わってたら、たぶん絶滅してしまう。でも、一部が変わることによって、長い時間をかけて少しずつ変わっていく。それが自然の摂理なのではないかと思います。

これで書いたことと真逆を言ってる気がしますが、まあ、そうやって浮かんだり沈んだりすることこそ、普通の人間の姿だと思うんですね（笑）。